住宅診断を提供する会社やサービスの選び方についてまとめました。
住宅診断を提供する会社には、主に次のようなところがあります。
いずれも構造や補修・修繕に関する専門知識を持っている会社ですから、住宅診断においても多様なアドバイスがもらえるでしょう。
なお、上で挙げた会社の中には住宅診断サービスに対応していない業者もいますので、問い合わせる前に公式サイトで業務内容を確認しておきましょう。
数ある会社の一部とはいえ、住宅診断サービスを展開している業者はたくさんあります。その中から選ぶには、何を基準にすればよいのでしょうか。
例えば、リフォーム店や不動産会社などの場合、診断結果がその会社が得意とするサービスや利益に直結することも考えられることから、疑いを持ってしまう方も多いようです。
得意・不得意に関係なく、公平・中立な立場で補修個所を明確に説明してくれる会社を選ぶには、利害関係の少ない「住宅診断を専門に扱う独立した業者」を選ぶとよいでしょう。
住宅診断には専門的な知識や用語が使われますが、それを一般の方に「わかりやすく説明する」ことも大切な能力の一つです。専門用語ばかり並べて補修の必要な個所はココです、と言われても納得できないでしょう。
会社選びの際に、説明を聞いたり質問をしたりするなかで、わかりやすく話してくれる方を選びましょう。
利用者への説明だけでなく、住宅診断会社は必要な取引先との交渉も行ってくれるところだと頼もしく感じます。
例えば、契約前なら不動産会社や工務店と補修個所に関する交渉、補修費用に関する交渉など、診断後に必要なところへ積極的にコミュニケーションを取り、取引先と良好な関係を築いていることもポイントです。
日本で住宅診断サービスが始まったのは、ここ10年前後。そのため各社の実績を見ても、甲乙つけがたいのが実情でもあります。ここで重要なのが、どのような建物の実績が多いかということ。
新築住宅の住宅診断なら新築物件を多く扱ってきた会社、中古ならリフォームが得意な会社、また構造も木造が多い、RC造が得意など、その会社が何に強いのかを見極めることも選び方のポイントです。
住宅診断を選ぶ業者が第三者であるかも大切なポイントです。不動産や建築業者が出資している会社、もしくは下請けなど、実際に第三者とは言い難い可能性もあります。もしも住宅診断で不動産業者が不利になるような診断をしたら、親会社から何らかの圧力を受けたり、あるいは親会社の評判を貶めてしまうことにもなってしまいますので、虚偽の報告をしてくる可能性もゼロではありません。
あくまで可能性の一つなので、全ての関連業者が嘘をつくかと言われれば違います。ただ、完全なる第三者であれば、特定業者に忖度をする必要がないので、安心して任せやすいのがメリットです。
もし気になる場合は、信頼できる第三者の業者を見つけて診断してもらいましょう。
住宅診断は一級建築士資格保持者に対応してもらうのがおすすめです。一級建築士と二級建築士はスキルの違いがあるので、住宅診断を依頼するのであれば、一級建築士資格を保有しているのかを確認しておくとよいでしょう。
複数の業者で比較してみて、診断料金を確認するようにしましょう。他より価格が安いというのは魅力的かもしれませんが、なぜ安いのかが明確でないと不安が残ります。癒着や工事による利益を目的とした価格設定かもしれません。
一級建築士に依頼するとなれば、それ相応の料金になるはずです。安さ以外の項目も確認したうえで、信頼できる業者かどうか見極めましょう。