戸建住宅に末長く住み続けるために、覚えておきたいメンテナンスのポイントをまとめています。
マンションや賃貸物件における建物の維持管理・メンテナンスは、不動産会社や管理組合、物件所有者等が指定する管理会社が行っています。しかし、一戸建て住宅の場合、維持管理・メンテナンスは自分で行わなければなりません。そして、いつまでも快適に、安心して暮らし続けるためには、メンテナンスを続けていくことがとても重要になります。
ハウスメーカーや工務店が定期点検してくれるとはいえ、それも永久に続くとは限りません。また、劣化や欠陥など修繕が必要な場所を見つけたら、早期に対応しなければ、修繕コストが膨らんでしまうリスクもあるのです。
とはいえ、初めてマイホームを手に入れた方にとって、どんなところをメンテナンスしていけばよいのか、わからない方も多いのではないでしょうか。そこで、一戸建て住宅におけるメンテナンスのポイントをまとめています。
以下のページに記載されているポイントを理解し、万一のことがあったら対処できるよう確認していただければ幸いです。
住宅は使用頻度やメンテナンス不足で、どんどん劣化していくものです。見た目が古くなるだけならまだしも、場所によっては放置しておくと住宅全体の劣化を招くことになります。
定期点検してくれるから大丈夫、不具合が出てから考えると思っていると、大がかりな修繕が必要になってきて、高額な修繕費用もかかってしまいます。まずはメンテナンスが特に必要な部分をセルフチェックしていきましょう。
メンテナンスが必要な箇所リスト
ご自分で届く範囲であれば、外壁の汚れを落とす事は可能です。ただ建物全体の汚れを綺麗に落とすには足場を組んで高圧洗浄するのがベスト。シーリングの劣化は打ち替えor打ち増しが必要になります。チョーキングなら外壁の塗装工事が必要で、ひび割れまで起こしていると外壁の重ね張りor張り替えが必要になる事があります。
ただ二階の外壁などは見えにくいですから、プロに住宅診断してもらうのが望ましいでしょう。外壁の劣化が進行すれば修繕費用も高額になりますから、早期発見が重要です。
汚れ程度であれば定期的に専用の洗剤等で綺麗にできます。また継ぎ目が大きくなってきた場合も補修用のシーリング材の充填で修繕可能。また一部壁紙が剥がれた程度なら専用の糊やでも補修できます。
ただ、激しく破けてしまったり、地震等により石膏ボードまでヒビ割れ・凹みになっている場合は自分修繕するのは難しいですし、見極めもできないでしょう。
軽い傷やへこみであれば、ワックスをかけることで解消されます。床材の剥がれに関しても床用接着剤で補修可能ですしこれも定期的なワックスがけで寿命を伸ばす事も出来ます。
ただ歩くと床が沈む時には素人では判断もできませんし、修繕も不可能です。プロに住宅診断してもらわないといけないでしょう。
家は一生の買い物です。快適に長く住み続けるためには、メンテナンスが絶対に必要です。メンテナンスは基本、日常的なものと定期的に行う大規模なものの2種類に分かれます。
例えば廊下などは歩く度に負荷がかかり、いずれ軋んできますよね。ドアも何回も開け閉めすれば蝶番がずれてくる可能性があります。
日常的なメンテナンスでは、こういった部分を掃除のときなどにこまめにチェックし、異変に気付いたら、その都度補修することが大切です。
大規模なメンテナンスは、柱や梁などの家の基礎部分や外壁、屋根、バルコニーやベランダ、玄関、サッシなどプロに任せなければならない部分です。柱や梁で5年から10年、外壁や屋根で10年から15年、玄関なら10年を目安に、大規模なメンテナンスを行うと家が長持ちします。
また、家の図面や資料を保管しておくと、どんな構造になっているのか判断できるのでメンテナンスの際に役立ちます。
最近、長期優良住宅の住まいに人気があるようです。耐久性が強く快適かつ安心して過ごせるうえ、税制面でも優遇される長期優良住宅は、国から認定を受ける必要があります。
しかし、その認定がいつまでも続くとは限らないことをご存じでしょうか?
長期優良住宅は、メンテナンスに関しても適切に行い、点検や修繕を行ったら報告書にまとめて保存し続けなければならないことが法律によって定められているのです。では、具体的にどのようなメンテナンスを行えばよいのか、また保存しなければならない書類とは何か。
長期優良住宅をこれから買おうと検討されている方にも、すでに住んでいる方にも、一読していただきたい情報をまとめました。
長期有料住宅は、認定後、定期的に点検を行い、そのつど状況に合わせた補修が義務付けられていますし、補修工事を行ったさいの維持管理状況を記録しておくことが法律によって決められています。
また、点検部分も法律で細かく決められています。基礎、土台、壁、柱などの構造耐力主要な部分。屋根や外壁などの雨水の侵入を防止する部分、給水設備と排水設備などです。点検期間は建築後30年以上行わなければならず、点検頻度は少なくとも10年ごととされています。
点検や補修を怠ると認定が取り消されるだけでなく、補助金の返還を求められる可能性もあり、報告を怠ると罰金が科せられます。
住宅には欠かせないメンテナンス。ここでは、中古住宅購入時の10のポイントや中古住宅の瑕疵について、中古住宅のメンテナンス事情を紹介しています。
実際は売買契約の前に住宅診断をして、瑕疵を見つけた方がベスト。なぜなら、売買契約の前に瑕疵を見つけた場合、「瑕疵を売主に補修してもらえるなら購入する」と条件をつけて交渉することができるからです。その詳細について明らかにします。
築30年の中古住宅を一気にリフォーム。確かに新築のようにきれいにはなりますが、一度のリフォームで30年分の家の負の遺産を全て治すには膨大な費用がかかります。実は、中古住宅に限らず家というのは5年を1つの単位としてメンテナンスを考えるとよいといわれています。5年で見直したほうが良いのは壁や床のビニールクロス、床下の防蟻処理。10年から15年ごとに必要になるのは屋根の防水工事や外壁の塗り替え。そして15年を経過すると浴室、洗面所、キッチンといった水回りの番になります。
住み続けるにしろ売買するにしろメンテナンスは家とは切り離せない項目です、
新築住宅を建てると、住宅会社による定期点検が付いてきます。期間や回数は業者によって異なりますが、ほとんどの会社で2年間は無料で行なってくれるでしょう。
ただ新築とはいえ、リスクを最小限抑えるためにも第三者機関の点検を受けることがおすすめ。住宅を建設してもらったハウスメーカーだと利害関係が発生しているので、点検内容のチェックが甘くなってしまう可能性もあるでしょう。そんなとき、第三者機関の点検を受けることで新築住宅に安心をプラスできるのです。新築住宅でも大事な住宅診断について、詳しく解説します。
住宅診断は中古住宅のものとお考えの方も多いと思います。確かに、新築で場合は住宅自体に欠陥や不具合があるとは限りません。でも、最近、新築でも住宅診断を希望する人が増えているんです。増えた理由は近年、国内で相次いでいる大型地震の影響です。阪神・淡路大震災以降に建てられた一戸建ては新しい耐震基準を満たしているものが大半ですが、次にどこが震源地になるかわからない国内において耐震性を知っておくことは安心と安全につながります。