ずっと住まう家だからこそ…頼んで安心の住宅診断 » 住宅メンテナンスのポイント » 住宅のメンテナンス・点検について【中古住宅編】

住宅のメンテナンス・点検について【中古住宅編】

中古住宅のメンテナンスには必須!住宅診断

住宅には欠かせないメンテナンス。ここでは、中古住宅購入時の10のポイントや中古住宅の瑕疵について、中古住宅のメンテナンス事情を紹介しています。

中古住宅購入の10の要点

今、注目を集めている中古住宅。ここでは、中古住宅を購入する際に確認すべき、耐震性をはじめとした10のポイントを紹介しています。

1.耐震性
住む場所の耐震性の確保は大事。中古住宅の耐震性を知るためにも「建設時期」「地盤」「メンテナンスの有無」をしっかりと確認するようにしましょう。


2.火災時の安全性
火災発生の原因のひとつが「もらい火」。その点では、隣家と離れているほうが安全です。また、緊急時に消防車や救急車が近くまでこられるかも大切。道路状況を確認しておきましょう。


3.耐久性
耐久性は一見わからないからこそしっかりとしたチェックが必要。例えば、木造住宅であれば、柱や梁、土台など主要な構造部分の状態が良いかのチェックが大切です。


4.断熱性
断熱性をチェックしましょう。住宅の断熱性は快適で健康な暮らしに大切であるばかりか、夏冬の光熱費にも大きな影響を与えます。木造住宅は断熱が不十分な場合もあるため、注意が必要です。


5.明るさや開放感
住まいが明るく開放感があると、日々の生活も明るくなります。隣家の方角や距離、高さや庭木などをチェックすると良いでしょう。


6.シックハウス
化学物質が原因で喉が痛い、めまいや吐き気、頭痛といった症状がでることを「シックハウス症候群」といいます。化学物質が含まれるのは、主に合板フローリングや断熱材、接着剤など。健康に害を及ぼす物質がないかチェックしましょう。


7.静かな環境
幹線道路やバス通りなどの交通量が多い道路に家が面していた場合、交通による騒音がどれくらいか確認しましょう。場合によっては、窓に防音サッシや二重窓を使うことで回避できます。


8.バリアフリー性
終の棲家と考えて購入するなら、将来を見越してバリアフリーになっているか、将来リフォームできるか確認しましょう。トイレや寝室、廊下などがチェックポイントです。


9.防犯性
中古住宅を購入する際は、道路と敷地の位置や敷地周辺の様子をチェックすると良いでしょう。放置自転車や荒らされたままの家などがある場合、犯罪が起きやすいので注意が必要です。


10.リフォームのしやすさ
中古住宅を購入する場合、リフォームの可能性が高いものです。そのため、将来を見据えて事前にリフォームできるかどうか、仲介業者に確認をとるようにしましょう。

購入前に発見…中古住宅の瑕疵

中古住宅の購入で重要なのが住宅診断。売買契約の前に瑕疵を発見した場合、「売主に瑕疵を補修してもらえるなら、購入する」といった条件をつけて購入を決めることができます。

購入前に住宅診断しないほうが良い?

なかには中古住宅を購入する前に住宅診断をした場合のとあるデメリットを心配する人もいるようです。

そのデメリットは、売買契約を結ぶ前に住宅診断で瑕疵を発見してしまうと、売主に対して瑕疵担保責任を求めて補修してもらうことができなくなるのではないかというもの。

瑕疵担保責任であれば、一定の期間内に住宅に雨漏りやシロアリ、木の腐食などの瑕疵があるとわかったとき、買主が売主に補修を求めることができるからです。

購入前の住宅診断が良い

実際は売買契約の前に住宅診断をして、瑕疵を見つけた方が良いでしょう。なぜなら、売買契約の前に瑕疵を見つけた場合、「瑕疵を売主に補修してもらえるなら購入する」と条件をつけて交渉することができるからです。

また、瑕疵を知らずに購入し、売主に対して一方的に補修を求めたとしても、見つかった瑕疵を売主が瑕疵担保責任の対象となると認めるとは限りません。

しかも、取引を終えた後は、不動産仲介業者も納得のいく対応をしてくれないことがよくあるもの。原則的に重大な瑕疵があっても、求めることができるのは補修だけであるため、購入前に瑕疵の程度を知り、買わないという選択肢がある状態で交渉したほうが断然良いのです。

国を挙げての中古住宅活性化

中古物件と一言にいっても、マンションと戸建ではメンテナンスは全くの別物。マンションのメンテナンスは管理組合が行っていますが、戸建は個人所有であるため、管理も個人で行わなければならない場合が大半のようです。

日本の中古戸建事情

建物のメンテナンスを個人でするのは大変。当然、放置されがちな戸建も少なくありません。築20~25年の中古戸建の市場価値がゼロとみなされる理由のひとつと言えるでしょう。

このような背景があるためか、日本の住宅市場は新築が中心。結果的に世帯数を上回る住宅が建築され、人口減少に伴い、空き家の増加が懸念されています。

【国土交通省の取り組み】中古住宅の取引活性化

中古住宅の取引を活性化するために、国土交通省は中古住宅を安心して購入できるようにと、耐震性などの一定条件を満たした中古住宅を登録する制度を開始することをコメントしました。

国土交通省はインターネットで独自に調査。「中古住宅の購入を検討したものの、結局見送った人」1,180人の内訳を見てみましょう。

  • 「価格が妥当か判断できない」31.3%
  • 「設備の老朽化が不安だった」18.8%
  • 「耐震性が不安だった」17.8%

中古住宅の購入に踏み出せないのは、品質への不安や情報不足があるとみているようです。

新しい制度では中古住宅を売る不動産業者や仲介業者が、耐震基準が満たされていることや雨漏りをしていないかなど、構造上の不具合をチェックします。また、過去のリフォーム工事情報や外装・内装・水回りの写真などを開示し、国土交通省で条件を満たした中古住宅を「安心R住宅」として登録するようです。

住宅履歴情報の重要性

近年、国土交通省が音頭を取って、中古戸建の評価改善に向けて「正しい維持管理」「住宅履歴情報の蓄積」を推進しています。

「住宅履歴情報」とは、いつ・だれが・どのように新築や修繕、改修やリフォームを行ったかを記録した住まいの「履歴書」。「住宅履歴情報」を蓄積・管理することで、管理が簡単にできるようになるのです。

住宅履歴情報登録・更新のメリット

そこで「いえかるて」への登録や更新を行うと維持管理が簡単にできるようになります。そればかりか、家の価値があがったり、メンテナンス性が向上したり、災害時の補修がスムーズに行えるようになったりといったメリットがあるのです。

資産価値があがる
「いえかるて」へ登録すると、設計・施工・維持管理などの情報が記録されます。そのため、中古住宅として売買するときに納得して購入してもらいやすくなるのです。また、住宅の資産価値を適切に評価してもらえるようになるでしょう。


メンテナンス性の向上
「いえかるて」に竣工時の情報や過去に実施された維持管理情報が残っていると、必要な維持管理を計画的に行うことができます。また、住宅履歴情報を活用することで、修繕・改修・リフォームの計画が改善。希望にかなう合理的なリフォームが実現できます。


災害時の補修がスムーズ
「いえかるて」に住宅履歴情報がある場合、災害時に住宅履歴情報から適切な復旧や補修ができます。また、情報が揃っているため、設備機器に不具合が合った場合の交換対応もスムーズです。
ページの先頭へ