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中古住宅のメリット

病院

欧米人の場合、中古住宅という選択肢はごく当たり前。むしろ、新築よりも一般的であり、約80%の人が中古住宅を購入しています。ところが、日本人には「新築住宅信仰」といってもいい考えが存在しており、むしろ中古住宅は嫌厭される傾向があり、新築と中古の割合は欧米とは逆転しています。

しかし、欧米人の多くが中古を好んで選んでいることからも分かるように、中古住宅には少なからずメリットがあるのです。ここでは、中古住宅のメリット、デメリットについて取り上げます。

中古住宅のメリット

新築よりも2割~5割安い

中古住宅を選ぶ最大のメリットはなんといっても価格です。

建物の築年数によってはほぼ土地の価格だけで購入が可能な場合があり、新築と比較してだいたい2割~5割安い価格で購入できます。もちろん、リフォーム、リノベーションが必要な場合はありますが、それでも新築よりは圧倒的に安いです。不動産業者を通さず、個人より購入する場合は、消費税がかからない場合も。

新築を購入する場合、頭金を貯めるために何年か家賃を払いながら貯金する必要があったり、本来住みたい場所とは違う場所で妥協しなくてはいけなかったりということも考えられます。しかし、中古住宅ならば必要な価格がかなり安くなりますので、早いうちに自分の希望の場所に一戸建てを持つことが可能です。

新築では見つけにくい立地も購入可能

新築物件の場合、充分な予算を用意していても、人気のある地域ですと思い通りの場所に住むのが難しいこともあります。特に現在既に住宅が密集しているような場所ですと新築限定で探すといつまでたっても見つからないこともあるでしょう。中古住宅ならば、日当たりが良く、商業施設も近く、周囲も静かという住宅にとって好条件の場所がぽんと空くこともあります。

広々とした設備の良い高級住宅も購入可能

新築の場合ですと、限りある予算のなか、土地を優先すれば建物を妥協することになり、建物を優先すれば土地がということになります。

しかし、中古住宅を選ぶ場合、建物の価値は年々下がりますので、建物自体広く、設備も良い高級住宅を思った通りの土地に購入できる場合があります。予算をかけて作られた建物は安価な建物に比べて、年数が経っていても外観も設備もしっかりしており、住みやすい場合も多々あるのです。欧米人は元々誰かが住んでいた中古住宅のほうがその良し悪しがよく分かり、信頼もできると考えています。

しかし、中古住宅の場合、間取りが自分たちに合わないということもありますが、家族も年数を経てその構成が変わりますので、その都度リノベーション、リフォームは必要であり、元がしっかりした住宅ならリノベーション、リノベーションにも十分耐えられるのです。

中古住宅のデメリット

中古住宅にしても、新築住宅にしても、購入時の最大の不安はどちらにしても、住宅の致命的な不備、瑕疵でしょう。新築住宅の場合、瑕疵保険の期間は少なくとも1年以上と長いですが、中古住宅の場合、3ヶ月と非常に短いです。

また、古い建物ですと、立地によっては耐震性の問題が大きいでしょう。最近では建物の耐震基準は引き上げられていますので、心配ないのですが、年数の立っている建物の場合、その点は不安があります。

やはりこうしたデメリットを考えれば建物の今の状態、これまでの履歴を十分知った上で購入することは必須といえるでしょう。転ばぬ先の杖として住宅診断、ホームインスペクションは中古住宅ではベスト。住宅診断をしておけば、その建物の本当の適正価格も分かりますし、リノベーション、リフォーム箇所も分かります。

新築住宅のメリット

建物が新しく設備が最新

新築住宅の一番のメリットは何と言っても「新しい」ということです。誰も住んでいないため、天井や床、キッチン、トイレ、お風呂も全てが新品で綺麗な状態から生活を始められます。断熱性や気密性、水回り設備などは技術の進歩により年々進化していきますが、新築住宅では最新のものを取り入れることができるため、機能性にも優れていることがメリットに挙げられるでしょう。

耐久性があり修繕費がかからない

中古の場合は建物が完成してから年数が経過しているため、外壁や屋根などの劣化が早く、修繕するための費用がかかってしまいます。新築住宅の場合は建物が新しいので傷みが少なく、10〜30年は大掛かりな修繕の必要はありません。最新の設備で耐久性にも優れているため、結果的に修繕費用があまりかからないケースが多いというのもメリットです。

税金が安くなる

新築住宅を購入した場合は、「住宅ローン控除」や「固定資産税の軽減」、「登録免許税の軽減」など税制面の軽減を受けられます。年収によって「すまい給付金」、住宅によって「長期優良住宅の優遇措置」などのお得な制度もあり、税制面での恩恵を受けられるのが新築で建てる際の魅力です。

新築住宅のデメリット

価格が高い

新築のデメリットとしてはやはり、価格が高いということが挙げられます。全てが新品の設備となるため、どうしても価格は高く設定されるでしょう。不動産会社やハウスメーカーを仲介して購入するので、広告費や人件費が上乗せされたコストとなるとも考えられます。中古と比べても、割高なコストとなるでしょう。

実際に住むまでに期間を要する

中古住宅の場合は、購入してから比較的早くに住めます。ですが新築住宅では家を建てるためにはまず依頼先を決め、土地がなければまず探すところから始めなくてはいけません。間取りや設備の打ち合わせを重ねるという工程も経て、そこから工事が始まります。

その他にも必要書類を集めたり、ショールームを見学したり。銀行と資金相談をしたりとやらなくてはならないことがたくさんあります。工事が始まってからも完成までに数ヶ月はかかるので、すぐに住みたいというのは注文住宅だと難しいでしょう。実際に新居に住むまでには、ある程度期間を要するということがデメリットとして挙げられます。

建売という選択肢もある

建売住宅であれば既に完成しているため、住むと決めてから引渡しまでの期間が注文住宅よりも短縮できます。反面、自由度が低く工事中の様子を見ていないので、不安が残るかもしれません。

実際のイメージが湧きにくい

新築住宅は設計図やモデルハウスを元に、実際の完成をイメージしながら家づくりを進めていきます。そのため住み心地や日当たりなどは、実際に住んでからでないと分かりません。住んでみてから「やっぱりこうすれば良かった」と後悔することもあります。家だけでなく、周辺環境や近隣住民の状況などもチェックしておくのがオススメです。

新築と中古の金額の違い

同じ条件の家なら中古がお得

購入の金額だけを重視するなら、断然中古の方がお得です。広さや設備、立地などにもよりますが、基本的に建てられて間もない新築の方が価格は高く、年数を重ねるごとに安くなっていきます。同じような広さや立地であれば、中古の方が確実に安く購入できるのがメリットです。

一方、中古の場合は新築よりも劣化が早く、メンテナンス費用やリフォーム費用がかかってくるため思いのほか出費が多くなる場合もあるところに要注意です。加えて新築の方が税制面で手厚い優遇を受けることができるため、結果的に新築の方がお得な場合もあります。新築と中古どちらが良いかは、総合的に判断して決めましょう。

良い中古の戸建てを見極めるポイントについて

屋根・軒裏・外壁・基礎などの外観をチェック

外観からは住宅の劣化程度をチェックできるので、良い中古住宅かどうかを見極めるには重要なポイントとなります。特に屋根、軒裏、外壁、基礎はしっかりとチェックしておくと良いでしょう。屋根や軒裏は近くで見ることが難しいので、双眼鏡を使用すると細部までチェックできます。塗装の剥がれがないか、破損箇所はないかなどがチェックポイントです。

外壁や基礎では、クラック(ひび割れ)がないかをチェックしておきましょう。クラックも幅0.3mmくらいならさほど問題はありません。しかし、長さが1m以上あったり、幅が0.5mm以上あったりする場合は要注意です。特に基礎に大きなクラックがある場合は家が傾きやすいこともあるので、必ずチェックしておきましょう。

室内は建具の建て付けやニオイをチェック

室内はドアや窓がスムーズに開け閉めできるかをチェックしてください。開け閉めがスムーズにできない場合は、床が傾いている可能性があります。クローゼットや収納の扉もチェックするようにしましょう。

床のきしみや沈みの有無も重要です。室内を歩く際は、裸足の方が床の状態が分かりやすいこともあります。

その他のポイントとして、ニオイのチェックも大切です。シンクの下、クローゼット、押入れなど、開けられるところは全て開けてカビ臭くないか、下水のニオイはないかを確認しておきしましょう。

中古物件に不安があるなら住宅診断の利用がオススメ

中古住宅を購入する場合、ほとんどの人が初めてで不安も多いかと思います。実際に見学してチェックしたとしても、目に見えない住宅の欠陥や劣化があったりして、購入後のトラブルになることも少なくありません。

そんな不安を抱えないで安心して中古物件を購入するためには、住宅診断を利用することがオススメです。住宅診断とは「ホームインスペクション」とも呼ばれており、専門家である住宅診断士に住宅の欠陥や劣化をチェックしてもらえます。素人では判断が困難なポイントや問題点のアドバイスもしてもらえるがメリットです。

実際に購入した後も定期診断を行ってくれる会社を選べば、長期的に安心して暮らせます。中古物件とはいえ、新築と同じく購入するには多大な費用がかかることに変わりはありません。後悔せずに安心して購入するためにも、住宅診断の利用を検討してみるのも良いでしょう。

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